ホーチミン、1975年の南北ベトナムの統一まで’サイゴン’の名で知られていたこの都市は、現在では、アジアの諸都市のなかでも活気のある経済地区に成長し、またベトナムの新たな経済の中心となっています。1975年の共産主義政権による占領以来、ベトナムの経済は停滞してきましたが、1986年以降、ヨーロッパやオーストラリアなどの多国籍企業が、ベトナムに資本を投下し、ビジネスを開始したことにより、その長い眠りから呼び覚まされました。

かつては薄汚れていた街並は、今では、摩天楼が聳え立つスカイラインへと変わり、ビル群には、世界でも一流のホテルやマンション、国内及び国外の企業らが入居しています。しかし、1859年のフランスによるサイゴン占領の歴史により、今でも、フランス風のコロニアル建築や、広々とした通り、フランス風の建築などが見られる地域もあります。

サイゴン川は海へ合流し水路を結び、また世界中につながる陸路などの地の利により、農業、海事、天然ガス、石油、そして繊維業といったあらゆる業種への投資が行われています。加えて、年間を通して穏やかな気候のため、政府は観光産業に力を注ぎ、ベトナムの目玉の一つとなっています。

市内の主な見どころとしては、歴史博物館、統一ホール、戦争証跡博物館(旧称:戦争犯罪博物館)などがあります。ショッピング好きには地元の手工芸品や洋服などが安くおすすめです。また、ただ沿道のカフェにのんびり座って、コーヒーを飲みながら、ホーチミンの活気を目の当たりにするのも、楽しい時間の過ごし方といえます。シクロに乗り、歴史あるノートルダム聖堂や、旧アメリカ大使館などを巡る歴史の旅をすることもできます。

しかし、ホーチミンの魅力は、なんといっても人々の温かさともてなしの心、そしてエキサイティングな通りの暮らしで、これらは、長く忘れがたい思い出となって、心に残ることでしょう。仏教僧たちが中心地区の現代的なショップやカラオケビルの前を通り過ぎるかと思えば、伝統的なアオザイの衣装を身にまとった若い女性たちがバイクやスクーター、自転車にまたがり街を闊歩しています。そして、子供たちの笑顔が温かく居心地のよい、ホーチミンの空気を表しています。